青汁の原料も今までの青汁の原料とは違ったものが使われるようになってきました。当初は、ふだんの食事のなかでも食べられる原料が青汁に使われていました。ケール、青ジソ、ゴーヤ、ヨモギなどの青汁がそうです。これらの野菜や野草は、天ぷらなどの料理にも使えるものであり、ヨモギはお菓子にも使われてきました。しかし、一度にたくさん摂るには、味に個性がありすぎて不向きであったことは事実です。青汁というかたちで飲み干すことで、こうした野菜や野草をたっぷり摂れるというのが青汁の売りでした。
青汁の原料として選ばれた野菜は、どれも栄養たっぷりで独自の成分それなりの理由がありました。ケールには、ビタミンA、ビタミンCが多く含まれており、青汁として製品化するだけの理由がありました。青じその青汁はベータカロチンがカボチャの3倍と言われており、アレルギーを抑制する効果のあるα-リノレン酸も多く含まれています。ゴーヤの青汁は葉酸、カリウム、ビタミンK、カロテンが多く含まれています。
青汁に選ばれる原料には、それだけの魅力があったのです。もう少し説明すると、ヨモギが青汁になったのは、ヨモギが昔から民間療法では薬草として使われ、自律神経、ホルモンバランスの調整にも効果があるので、青汁となる魅力があったのです。現在では、青汁に使われる原料も、ふだんの料理ではほとんど食べないものを使うようになりました。大麦若葉、明日葉、イグサ、桑葉といったものです。こうした普通は、人が食用として食べてこなかった植物の葉などを青汁にすることによって微量栄養素をしっかり摂れるようになっています。
青汁のなかに、大麦若葉が登場してから、青汁の概念が変わってきたと思われます。大麦若葉そのものが食用としては考えられなかったものであり、青汁として飲むことで、食用としての道が開けたという印象がありました。大麦若葉を青汁の原料に使用したことは、大変なインパクトがありました。大麦若葉はカリウム、カルシウムなどのミネラルとビタミン類が多く含まれており、ケールの青汁よりも飲みやすいと評判になったのです。
青汁の原料として、イグサが使われたのは、画期的なことでした。イグサは、煎じて飲むなど薬草として活用されることがありましたが、イグサそのものを粉末にして飲むということは考えられませんでした。ところがイグサが青汁に使われることによって、青汁全体の存在価値も変えたのです。イグサの青汁の抗酸化作用は、ケールのおよそ5倍といわれ、食物繊維はレタスの40倍ともいわれます。

